1.つぐない
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
窓に西陽があたる部屋は
いつもあなたの 匂いがするわ
ひとり暮らせば 想い出すから
壁の傷も 残したまま おいてゆくわ
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
優しすぎたの あなた
子供みたいな あなた
あすは他人同志になるけれど
心残りは あなたのこと
少し煙草も ひかえめにして
過去に縛られ 暮らすことより
わたしよりも可愛い人 探すことよ
愛をつぐなえば 重荷になるから
この町を離れ 暮らしてみるわ
お酒のむのも ひとり
夢を見るのも ひとり
あすは他人同志になるけれど
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
優しすぎたの あなた
子供みたいな あなた
あすは他人同志になるけれど
2.愛人
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたが好きだから それでいいのよ
たとえ一緒に 街を 歩けなくても
この部屋にいつも 帰ってくれたら
わたしは待つ身の 女でいいの
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
時がふたりを 離さぬように
見つめて 寄りそって そして抱きしめて
このまま あなたの胸で暮らしたい
めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの
何も言わずいてね わかっているわ
心だけせめて 残してくれたら
わたしは見送る 女でいいの
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて そして会いたくて
このまま あなたの胸で眠りたい
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて そして会いたくて
このまま あなたの胸で暮らしたい
3.時の流れに身をまかせ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
もしも あなたと逢えずにいたら
わたしは何を してたでしょうか
平凡だけど 誰かを愛し
普通の暮らし してたでしょうか
時の流れに 身をまかせ
あなたの色に 染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 愛せない
もしも あなたに嫌われたなら
明日という日 失くしてしまうわ
約束なんか いらないけれど
想い出だけじゃ 生きてゆけない
時の流れに 身をまかせ
あなたの胸に より添い
綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 見えないの
時の流れに 身をまかせ
あなたの色に 染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 愛せない
4.スキャンダル
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたの背広の移り香は
きっとどこかの綺麗な人でしょう
三茶 下北 それとも 吉祥寺
子供のように はしゃいでいたのね
スキャンダルなら 男の勲章
迷子にならずに 帰ってきてね
お酒もいいの 噂もいいの
私のことを忘れていないなら
あなたの好みのお相手は
髪を肩まで伸ばした人でしょう
恵比寿 十番 それとも 西麻布
夢人みたいに 時間を忘れて
スキャンダルなら 男のロマンス
夜明けの前には 帰ってきてね
お酒もいいの 噂もいいの
私のことを忘れていないなら
スキャンダルなら 男の勲章
迷子にならずに 帰ってきてね
お酒もいいの 噂もいいの
私のことを忘れていないなら
5.別れの予感
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから
どこへも行かないで 息を止めてそばにいて
身体からこの心 取り出してくれるなら
あなたに見せたいの この胸の想いを
教えて悲しくなる その理由
あなたに触れていても
信じること それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
もう少し綺麗なら 心配はしないけど
わたしのことだけを 見つめていて欲しいから
悲しさと引き換えに このいのち出来るなら
わたしの人生に あなたしかいらない
教えて 生きることのすべてを
あなたの言うがままに
ついてくこと それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
6.恋人たちの神話
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
子供たちがベットで 夢の箱舟に乗るころ
時は悲しみだけを 脱ぎすてて
明日に 着換えるけど
もしも生まれ変わって ちがう人生があるなら
青い空を 自由に泳いでる
鳥になってみるけど
愛されて 傷ついて
死にたくなるほど 泣きぬれても
この世に 私を 授けてくれただけで
涙を連れ添う そんな生き方もある
硝子窓に夜明けの やわらかな陽ざしが差せば
時は小さな未来 用意して
今日に 目覚めるけど
めぐり逢って別れるそれが人の運命ならば
花のように 綺麗なときだけを
過去に残す それだけ
愛されて 傷ついて
死にたくなるほど 泣きぬれても
心と身体は 切り離せないけれど
昨日を見捨てる そんな生き方もある
この世に 私を 授けてくれただけで
涙を連れ添う そんな生き方もある
7.香港 Hong Kong
8.悲しい自由
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
ひとりにさせて 悲しい自由が
愛の暮らしを 想い出させるから
ひとりにさせて 疲れた心が
いつか元気を とりもどすまで
あなたを近くで愛するよりも
心の宝物にしていたいから
So-long このままちがう人生を
So-long あなたの背中見送るわ
ひとりにさせて 淋しい約束
何も言わずに 時のせいにするわ
ひとりにさせて 優しくされたら
きっと昨日に 帰りたくなる
あなたのすべてを愛するよりも
綺麗なお別れ 選びたいから
So-long 涙をいつか微笑に
So-long 想い出だけを置きざりに
So-long このままちがう人生を
So-long あなたの背中見送るわ
9.涙の条件
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
帰っておいでここへ 昔のようにここへ
誰かと長い旅をして 行くところ失くしたなら
帰っておいですぐに 上手ないい訳して
何も聞いたりはしない 元気で暮らしてたら
やり直しの出来ない 愛ならば
あなたのこと 忘れていたでしょう
ひとつだけの心の合鍵を あゝ捨てないで
悲しいほど あなたが好きで あしたが見えない
泣かせにおいでここへ あの日のままでここへ
嬉しい涙 おもいきり その胸にぶつけるから
泣かせにおいですぐに 優しい言葉よりも
その手にふれたそれだけで
幸福にまたなれる
やり直しのきかない 人生を
あなたの為 使ってかまわない
生れ変わることより想い出を あゝ捨てないで
悲しいほど あなたが好きで あしたが見えない
やり直しの出来ない 愛ならば
あなたのこと 忘れていたでしょう
ひとつだけの心の合鍵を あゝ捨てないで
悲しいほど あなたが好きで あしたが見えない
悲しいほど あなたが好きで あしたが見えない
10.悲しみと踊らせて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
幕切れの 愛の終りは
悲しみの夢売り人ね あなたは
幸福の脚本なんて
いつの日か こわれると解ってた
心に火をつけて 燃やせば Jealousy(ジェラシー)
あなたの左手に だれが眠るのいまは
綺麗な愛なんて 涙と同じ
しばらくは 想い出と踊らせて
黄昏れに 愛が沈めば
あしたから占い人ね わたしは
涙より寂しいだけの
運のない人生を ひいただけ
だれかに抱かれても わたしはFree
あなたのものじゃない
たとえ好きでも いまは
失くした愛なんて ピアスと同じ
しばらくは 悲しみと 踊らせて
心に火をつけて 燃やせば Jealousy(ジェラシー)
あなたの左手に だれが眠るのいまは
綺麗な愛なんて 涙と同じ
しばらくは 想い出と踊らせて
11.愛の陽差し ~アモーレ・ミオ~
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたの愛の陽差しは 心の奥まで照らす
朝も昼も そして夜も
逢えない日でも あなたを感じて
涙が出るの 胸の中であふれだして
アモーレ・ミオ 愛は生命
あなたに 私は溶けて
この心 たとえ 涙に傷ついても
アモーレ・アモーレ 愛は光
アモーレ・アモーレ 愛は希望
あなたの愛は 悲しい心も
包んでくれる青く澄んだ 空のように
生きてる事が こんなに うれしく
輝いている そばに少し いれるだけで
アモーレ・ミオ 愛は生命
あなたは 私のすべて
この瞬間がたとえ 昨日に変っても
アモーレ アモーレ 愛は光
アモーレ アモーレ 愛は希望
あなたは人生 そのもの
アモーレ・アモーレ 愛はすべて
12.雨に濡れて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
冷たい雨に濡れながら さまよう仔犬みたいに
わたしは捨てられたのね 理由(わけ)も話さず
行きかう人は急ぎ足 家路をたどるけれども
わたしは雨の街角たたずむ
あの日のようにあなたもう一度だけ
わたしの唇をふさいでほしい
そして嘘だとわたしのこの身体(からだ)
息も出来ないぐらい抱いてよ
冷たい雨に傘の花 咲かせてくれた人さえ
今では探せはしないこの街
冷たい雨は降り続く 涙がかれるときまで
わたしのこの悲しみを 知るように
あの日のようにあなたはもう一度だけ
わたしの耳もとで名前を呼んで
そして嘘だとわたしのこの髪に
そっと指をうずめて抱いてよ
冷たい雨に傘の花 咲かせてくれた人さえ
今では探せはしないこの街
13.傷心
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたを失くしても きっとひとりで生きれるけれど
もうしばらくは誰かと 逢うことさえつらいの
誰もいない部屋の 鍵をひとりで回しても
あの日の暮しに 戻れはしないふたり
愛に傷ついても 心だけは変わらない
あなたのぬくもりを憶えてるわ この指さき
哀しみはいつも あとからついてくる
涙と道づれに
あなたの優しさは いつもどこかで罪をつくるわ
もう電話もかけないで うしろ髪をひかれる
ひとり暮す部屋の 窓のレースのカーテンが
陽に焼けたままで 想い出ゆらしている
愛に傷ついても 心だけはいつの日も
あなたの面影を探している 朝な夕な
哀しみはいつも あとからついてくる
涙と道づれに
愛に傷ついても 心だけは変わらない
あなたのぬくもりを憶えてるわ この指さき
哀しみはいつも あとからついてくる
涙と道づれに
14.硝子の摩天楼
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
この都会は 硝子の摩天楼
人はみんな 悲しみの迷い子
追憶をあしたに 塗り変えて
生きることの意味さえも 忘れてる
眠りなさい 子供のように
生れ変わるなんて 出来ないから
眠りなさい 時のベットに
疲れた身体よこたえて
陽が沈む 心の海の中
人はみんな 幸福の落し子
一秒の過去さえ 置き忘れ
愛することそれさえも 傷つける
眠りなさい 子供のように
何も知らず そっと息だけして
眠りなさい 星の窓辺に
悲しい心 よこたえて
眠りなさい 子供のように
生れ変わるなんて 出来ないから
眠りなさい 時のベットに
疲れた身体よこたえて
15.星のしずくに濡れて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたを見つめて あなたにふれて
星のしずくに濡れ 時間を止めたい
夜空の星座より 遠くの彼方へ
宇宙の果てまでも ついてゆきたい
こんなに愛が悲しい理由(わけ) あなた教えて
涙よりも熱い想い どこからくるの
生まれる前に 約束した そんな気がする
だからいつも離さないで わたしのことだけ
あなたの瞳で あなたの胸で
夢が消えないよう わたしを映して
はかない流れ星 つかんでみるより
ささやく言葉だけ 信じたいから
こんなに愛がふるえる理由(わけ) あなた教えて
あしたよりも 遠い未来 どこかにあるの
あなたとならば死んでもいい そんな気がする
だからいつも離れないで わたしのそばから
だからいつも離さないで わたしのことだけ
16.Yes,愛につつまれ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
Yes, このまま私は あなたになりたい
その瞳の中に 溶けてしまい
同じ喜びも どんな哀しみも
わかち合えるなら
あなたの身体になり 感じること出来る
朝の光も 空の青さも
愛につつまれ 輝くから
Yes, 私のすべてを あなたにあげたい
その腕に抱かれて 息を止めて
時の過ぎるまま 恋をしたままで
ひとつになれたら
あなたの心になり ときめくこと出来る
夜の深さも 夢の不思議も
愛につつまれ 輝くから
あなたの身体になり 感じること出来る
朝の光も 空の青さも
愛につつまれ 輝くから
17.夢立ちぬ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたの愛が 悲しくて
この胸 こんなに 痛いから
眠れぬ夜の 恋枕
涙を叱って あげましょうか
夢立ちぬ この世のかた隅で
抱かれる 切なさ いとおしさ
あなたの愛が 悲しくて
あなたの愛の ひとかけら
この胸 こんなに 抱きしめて
月影草(つきかげそう)の 恋唄を
涙に歌って あげましょうか
夢立ちぬ 一夜のせせらぎで
抱かれる 嬉しさ いとおしさ
あなたの愛の ひとかけら
夢立ちぬ この世のかた隅で
抱かれる 切なさ いとおしさ
あなたの愛が 悲しくて
あなたの愛が 悲しくて
18.晩秋
作詞:山上路夫
作曲:森岡賢一郎
淡い光に 照らされながら
街に枯葉が 舞っているわ
あなたと別れて これからの季節
女ひとりでは 寂しすぎるわ
熱いコーヒー 飲んでもだめよ
心のすきまに 冷たい風が吹く
誰もそうなの 男の人の
愛を知ったら 弱くなるの
私もそうなの あの人に甘え
生きたあの頃に 帰りたいのよ
熱いコーヒー 冷めてくように
流れた時間は 戻って来ないのね
あなたの香りが 残ってる部屋で
今日も眠れずに ひとり泣くでしょう
道の落葉を ふみしめながら
どこへゆきましょう さみしい秋の街
19.寝物語を聴かせて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたしか愛せない 誰かと恋をしても
最後はいつも 何かがちがう どんなにいい人だって
悲しみの見がわりに あしたを 選ぶよりも
心の中に あなたがいれば それで いいはずよ
愛されたこと それも夢なら
想い出だけで いいから
あの日のように 優しく抱いて
そして 寝物語を わたしに聴かせて
昨日しか愛せない 涙がかれたいまも
うぬぼれだけど あなたのことは 一番知ってるつもり
悲しみと幸せを 仲良しにできるなら
涙の中の あなたと暮らす それで いいはずよ
生きていること それも夢なら
振り向くだけで いいから
あの日のように 優しく抱いて
そして 寝物語を わたしに聴かせて
あの日のように 優しく抱いて
そして 寝物語を わたしに聴かせて
20.冬のひまわり
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
冬に咲かない ひまわりの花
きっと かなわぬ 恋を見すぎていた
くもり空なら グレーのコート
それが私に 似合っているけれど
もういまは 愛がない
この手のひらの中
陽だまりのかけらさえ 何も残さず
冬のひまわり
冬に咲かせる 花があるなら
それは 帰らぬ 想い出のかた隅
いつかあなたの そばで住めると
心弾ませ 夢を見てたけど
もうここに 愛がない
あなたの胸の中
ぬくもりのかけらさえ 何も残さず
冬のひまわり
もういまは 愛がない
この手のひらの中
陽だまりのかけらさえ 何も残さず
冬のひまわり
21.ワインカラーの記憶
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
ワインカラーに染めてる 暮れなずむこの都会(まち)の
どこかであなたも住んでいるはず きっと誰かと
めぐり逢いそして別れ 涙も枯れたいまは
悲しみそれさえ懐かしくなる 愛の面影
季節がひとつ変わるたびに 誰かと
遊びの恋をしてみるけど わたしは
まだ愛してる あなたのことだけを
まだ愛してる せつないくらい
硝子窓のむこうには しあわせそうなふたり
眩しいぐらいに若さふりまき 語り合ってる
季節が人の心の中 変えても
並木の様子変えてみても わたしは
まだ信じてる あの日の愛だけは
まだ信じてる いじらしいほど
まだ愛してる あなたのことだけを
まだ愛してる せつないくらい
22.道化師
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
優しい嘘が淋しく
胸の中で渦をまいているわ
終りの近い恋なら
枯れた花のように 捨てて
大人同志なら 傷つけあうより
切なさの裏側で 許しあえば もう悲しくない
涙なんかこぼさないと 心に約束
昨日だけに しがみつけば あしたが見えなくなるわ
ピエロよりも おどけてみる ふられ役をして
本当は悲しいくせに
逃げ足だけの言葉は
罪を作るだけと 知って欲しい
気付かうよりも 正直に
心縛るヒモはないの
同じ夢を見て 過ごした昨日を
取りもどすことなんか 出来はしないもう ふりむかない
追いかけたら みじめだよと 心に約束
わたしだけに 似合う人がどこかで待っているはず
ピエロだって 素顔のまま 愛されたいのに
本当は悲しいくせに
涙なんかこぼさないと 心に約束
昨日だけに しがみつけば あしたが見えなくなるわ
ピエロよりも おどけてみる ふられ役をして
本当は悲しいくせに
23.乱されて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
愛の暮らしに疲れた あなたの背中を
窓から見送ることが 最後のつとめね
いつも 二人を映した 化粧鏡は
今では ひび割れたまま ケンカの名残 そのまま
乱されて 身も心も
やさしすぎた あなたに
乱されて 身も心も
幸せに背を向けて
涙みせたらあなたの 荷物になるから
心を断ち切ることが 女の役割
いいの私のことなら 心配しないで
夢から 一人暮らしの 昔に戻った それだけ
乱されて 身も心も
過ぎた日々に すがれば
乱されて 身も心も
悲しみのくり返し
乱されて 身も心も
やさしすぎた あなたに
乱されて 身も心も
幸せに背を向けて
24.驛舎(ステーション)
25.桃源郷
恋(こい)は不思議(ふしぎ)な生(い)き物(もの)なのね
心(こころ)に住(す)みつくだびに
生(うま)れ変(かわ)るみたい 輝(かがや)いてく
あなたの匂(にお)い この身(み)を染め
夢枕(ゆめまくら) 濡(ぬ)らせば
二人してこぎ出(だ)す 夜(よる)の河(かわ)
誰も知らぬ国(くに)へ たどりつく
ああ 時間(じかん)ごと流(なが)れて行(い)けるなら
過去(かこ)や未来(みらい)さえ 何もいらないわ
そっと優(やさ)しさに 抱(だ)かれて
夢は不思議な生き物なのね
夜明(よわ)けが来るそのたびに
いつもけだるいめまい 残(のこ)して行く
時間を越(こ)えて この身(み)燃(も)やし夢灯(あか)り ともせば
溶けてゆく素肌(すはだ)を 寄(よ)せ合(あ)えば
二人だけの闇(やみ)を漂(ただよ)うの
ああ 生命(いのち)まであなたにあずけたら
愛の言葉(ことば)など 何もいらないわ
そっとその腕(うで)に 包(つつ)まれ
二人してこぎ出(だ)す 夜(よる)の河(かわ))
過去(かこ)や未来(みらい)さえ 何もいらないわ
そっと優(やさ)しさに 抱(だ)かれて
26.水の星座
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたしかもう見つめない 輝いた心の色で
この地球(ほし)が 生まれたときに 約束をしてた
恋にゆれてる かげろうじゃなく
あなたに ふれてるだけで
時間も止まり 生きていることが
悲しいほどに 綺麗
涙は水の星座ね 終りのない この夜のまま
わたしを遠い所まで あなたに抱かれながら
今日の日が 嘘じゃないよう 黄金色(きんいろ)の糸で結んで
恋に堕ち 海の底まで 沈んでもいいの
時のゆくえは 占いじゃなく
あなたを 信じていれば
未来のことも 過ぎ去った日々も
瞳の奥に 映る
涙は水の星座ね 朝のこない この夢のままに
わたしをいつも導いて あなたに抱かれながら
涙は水の星座ね 終りのない この夜のまま
わたしを遠い所まで あなたに抱かれながら
27.明日のゆくえ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
この広い空の下で
あなたのことだけ探してた
結ばれるこの日のため
きっと生まれてきた
あぁ いつまでも あなたの隣り
歩くことが 出来るのなら
あぁ この愛をひとつに交ね
時の彼方へ 旅だつの
時間ごと抱いて 身体(からだ)が折れてしまうくらい
信じあう心の中 幸せを祈って
この指がいつもふれて
あなたのことだけ見つめてる
悲しみで 泣きぬれる日も
支えあえるから
あぁ 優しさを 心でつつみ
生きることが 出来るのなら
あぁ この愛を ふたりで育て
遠い未来を 訪ねるの
時間ごと抱いて 生命(いのち)が溶けてしまうくらい
見つめあう瞳の中 幸せを映して
時間ごと抱いて 身体(からだ)が折れてしまうくらい
信じあう心の中 幸せを映して
28.悲しみが涙と踊ってる
29.こんな女
作詞:千家和也
作曲:三木たかし
迷い迷って この街に
人を搜して 来た私
止して 下さい 意地悪は
恋をしたこと あるのなら
あの人なしでは 生きられる
こんな女も いるのです
噂は 噂は 何故いっも
途切れ途切れでっづかない
聞いて下さい 少しだけ
どんなお酒を 飲む人か
あの人しのんで 化粧する
こんな女も いるのです
泣けば泣いたで 辛いだけ
淚薄めに っくるだけ
開けて下さい 細い道
欲しくないのよ なぐさめは
あの人ひとりと 決めている
こんな女も いるのです
30.他人雨
棘を刺すようにそぼ降る雨が
服を通して 心にしみる
逢えば別れの 来る恋ならば
なんで添わせた 結ばせた
泣いて泣いて 水に流す
泣いて泣いて 水に流す
あなた濡れない 他人雨
傘をひとつにからんで歩く
前の二人の 背中が痛い
濡れて消えても あなたの匂い
肌が忘れぬ 憶えてる
つらいつらい 女の夢
つらいつらい 女の夢
あなた見えない 他人雨
逢えば別れの来る恋ならば
なんで添わせた 結ばせた
泣いて泣いて 水に流す
泣いて泣いて 水に流す
あなた濡れない 他人雨
31.北極便
ここの町にいては 私はダメになるわ
別れたのにすぐに あなたに逢ってしまう
弱い私が強くなるため
北を回りひとり行くのよ
あてもなくパリあたり
流れ旅でいいの 私は変わりたいの
ジエット便はちょうど 北極すぎて行くわ
いつかきっと愛と別れます
決して一緒になれない
Sorrowful Love Sorrowful Love
あなた忘れ 私は生きる
つらいけれど きっと
どこに行けば愛が 離れて行くのかしら
セーヌ河の水と 流れて消えてほしい
だけど 私の愛は強いの
時がかかりそうよ
私が変わるまで消えないわ
流れ旅で街や 見知らぬ国をめぐり
愛が羽を広げ 飛び立つ時が来るわ
いつかきっとその日来るでしょう
決して幸せ見えない
そんな哀しい愛です
Sorrowful Love Sorrowful Love
あなた忘れ 私は生きる
つらいけれど きっと
決して一緒になれない
そんな哀しい愛です
Sorrowful Love Sorrowful Love
32.旅人
作詞:羽岡仁
作曲:三木たかし
もしも何処か遠くの街で
噂聞いてくれたら
すぐに便り とどけてあなた
私待つわ一人で
側にいれば
それだけで他に 何も欲しくない
一途なこの想い 分って下さい
あなたの愛だけを
追いかけて行く 私は旅人
二人だけの想い出ばかり
今は寒いこの部屋
ドアの外に足音聞けば
胸が弾む私よ
たとえどんな 悪口云われても
耐えて生きるわ
一途なこの想い 信じて下さい
あなたに逢えるなら
何処へでも行く 私は旅人
窓の外の冷たい雨が
今日も胸に降り込む
こんな月日指折り数え
待てというのでしょうか
涙こらえいつか
逢える日を 暖めています
一途なこの想い かなえて下さい
あなたに生命まで
捧げても行く 私は旅人
33.想い出の余白
作詞:羽岡仁
作曲:三木たかし
虹を散りばめる 夕日の色 静かな海
凍える指に 息を吹きかけ 見つめているの
肩寄せて歩く 恋人達 しあわせそう
気づかないるり してるわたしが とても寂しい
もう一度だけ あなたの全てを
感じていたいの 涙の跡埋めて
奇蹟のように よみがえらせて
想い出の余白 暖めて
港を出てゆく外国船 何処へ行くの
出来る事なら 私の心 乗せて下さい
もう一度だけ 私の全てを 愛して欲しいの
昨日までを 忘れて
あなたのもとへ 辿り着いたら
想い出の余白 抱きしめて
34.人待ち顔で
黄昏に紛れても
見覚えのある影は
人待ち顔のあなた
あの頃のままね
映画でも見に行くの?
何処でお酒を飲むの?
きっと、きれいな人が
駆けてくるのでしょう
人待ち顔は 誰の姿も
少し淋しく見せるけれど
すぐに あなたも笑顔にもどって
街角に消えて行く
寄添う肩を抱いた ひとつの影で
行き交う人の波が
織りなす土曜の夜
いつか、あなたとわたし
逸れていたのね
紅茶が冷めるまでに
彼もやって来るでしょう
それまで ガラス越しの
あなたと同じに
人待ち顔は誰の姿も
少し淋しく見せるけれど
すぐに わたしも笑顔にもどって
街角に消えて行く
人街ち顔の今は 淋しそうでも......
35.ルージュで書いたサヨナラ
作詞:山上路夫
作曲:三木たかし
編曲:川上了
ルージュで書いたサヨナラ
あなたのシャツや パジャマなどは
きれいにみんな洗(あら)って
いつもの户棚(とだな) 入れてあるわ
私いなくなっても すぐわかるわ
あなたと選び 买った家具(かぐ)や
木彫(きぼ)りの郷土人形(きょうど)人形(にんぎょう)
あの日の旅の想い出よ
涙の中ゆれてる
灯りを消す前 部屋を见るの
これが最后なの
二人が暮らした 爱の部屋よ
今はみんなお别れ サヨナラなの
ルージュで書いたアヂュー カード
扉(とびら)の中につるして
私はそっと键をかけて
愛に别れ告げるの
36.別れの予感
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから
どこへも行かないで 息を止めてそばにいて
身体からこの心 取り出してくれるなら
あなたに見せたいの この胸の想いを
教えて悲しくなる その理由
あなたに触れていても
信じること それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
もう少し綺麗なら 心配はしないけど
わたしのことだけを 見つめていて欲しいから
悲しさと引き換えに このいのち出来るなら
わたしの人生に あなたしかいらない
教えて 生きることのすべてを
あなたの言うがままに
ついてくこと それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
37.Yes,愛につつまれ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
Yes, このまま私は あなたになりたい
その瞳の中に 溶けてしまい
同じ喜びも どんな哀しみも
わかち合えるなら
※あなたの身体になり 感じること出来る
朝の光も 空の青さも
愛につつまれ 輝くから※
Yes, 私のすべてを あなたにあげたい
その腕に抱かれて 息を止めて
時の過ぎるまま 恋をしたままで
ひとつになれたら
あなたの心になり ときめくこと出来る
夜の深さも 夢の不思議も
愛につつまれ 輝くから
(※くり返し)
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